私の求めるVAIOってなんだろう。
最近、カメラに関するエントリーばかりなのでVAIOについて語ってみようと思います。
VAIOの新製品が発表されました。
VAIO Zにクラムシェルモデルが追加された事と、ラインナップがフラッグシップのZ LineとメインストリームのS Lineに集約された事が大きなトピックだったと思います。
とは言ってもS Lineはデザインやコンセプトは従来のモデルのままであるため、S11、S13、S15には何ら共通点は無い状態で、とりあえず今回は名前だけ揃えたと言う印象でした。
個人的にVAIO は好きですし応援していますが。今回、ソニーストアでS11やZ canvas 含めて全モデルを見てきましたが、確かに質感もそれなりに良い。安っぽさもないし、丁寧に作られていると思います。でも毎回、発表の時に(Z Canvasはかなり興味が出ましたが)あまりピンと来ないのが正直な感想です。
なんでピンと来ないのだろう?と色々考えて自分なりに整理してみました。
上の創業時の会見で配られた名刺入れに載っているモデルを見てあらためて感じるのは僕が昔、VAIOに最も心ときめいていたのはデザインと機能と性能でした。
PCで録画をすると言うGigaPocketの登場や、まるでコンポのようなデザインのVAIOコンポ、VAIO MX そして誰が見てもカッコイイ、欲しいと思わせるデザインの VAIO N505、VAIO C1XE、SSDまでもRAIDにし、当時としては想像すらできなかったフルHDパネルを搭載したモンスター級のモバイルVAIO Z11。
振り返ってみると当時のPCでは斬新だったAV機能との融合や、スペックや使いやすさを(ある意味)無視したデザイン、そして常識では考えられないスペックだったと思います。そこから、このVAIOを持ちだしたり使ったりすることで、今までとは違う世界に行けそうな気がしていたのです。
今のVAIOはどうでしょう?
Z Canvas は性能の追及は申し分無いと思います。タブレットであそこまでするのはビックリしました。ヒンジの作りも魔法のようです。でも、VAIO Zはなんとなく想像できる範囲に収まっています。かつてのZにあった思いもよらないような驚きはありません。
AV機能は見事にすっからかんになっています。これはソニーから分社化されてしまったので致し方ない部分かも知れません…ですが、ここが一番痛い部分のような気もしています。
デザインと言えば、見た目よりも実用性を重視するようになってしまいました。背面にまでVAIOロゴを入れネジ穴を見せなかったりいちいちメモリースティックのカードスロットに蓋を付けたり、高いけど軽さを追求するためにカーボンを使うのがVAIOだったと思いますが、今は強度や電波のためと言う理由で素材を変更し、メンテナンスのためにネジ穴を丸出しにしてしまっています…
VAIO Zでさへネジ穴が見えていますし、Fitのデザインを踏襲している時点であまり特別な印象はそもそもありませんでしたが、クラムシェルモデルのWindowsボタンがある部分がボタンがないだけだったり、変形機能が無いのに分厚パネルなど取って付けた感のあるデザインもかつての拘りは無いと思います。
言ってしまうと今のVAIOは実際は違うのかも知れませんが無難なPCに感じてしまうのです。少なくとも僕の知らない世界には旅立てません。
スマホやタブレットの台頭でVAIOだけでなくWindows、いやPCそのものの立場が微妙になってきているので昔と同じ事をしても成功はしません。
分かっていてかつては弱かったビジネス部分に特化するような路線なのだと思いますが…それでもワクワクを感じるVAIOが少ないのは寂しいです。
個人的にはVAIO C1やPぐらいのサイズでタッチパネルが付いていてタブレットに変形しSIM搭載。そしてドッキングステーションが付いているようなモデルが出たら欲しい。なにか新しい事ができそうな気がしてきます。
でも、私が思うようなレベルでは世間も驚かないと思います。そう来たか!こんなギミック、こんなデザインのPC見た事無い!そう感じるモデルの登場を期待したいですね。
きっとVAIOファンならビジネスに特化してないPCでも心がトキメクPCなら仕事で使ってくれると思います。そして沢山の人に自信を持ってすすめると思います。
現在のVAIOの立場を無視して偉そうな事も書きましたが一ファンとしての戯言でした。
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